生協との連携強化は、当金庫・生協事業相互の事業基盤拡充に向けた重要な課題であり、協同組合運動を進める生協の皆さまとさまざまな取組みを進めています。
事業連携の提案と利用促進
当金庫の資金・金融サービスの生協事業への活用促進をめざし、各府県の生協連合会の協力を得ながら、地域購買生協・医療福祉生協・高齢者生協等への利用提案を進めています。各生協との接点を広げることにより、11件の事業融資(2022年3月末)のご利用をいただいています。
また、「緊急災害対策等相互支援に係る基本協定」を2013年11月に市民生活協同組合ならコープと、また、2018年7月に滋賀県生活協同組合連合会と締結しましたが、今後、他の生協や府県生協連との協定締結を通して、大規模自然災害への備えを協同組合間協同の立場より進めていきます。
生協組合員のろうきん利用
当金庫の営業エリア内で事業を行う30の地域購買生協、学校生協、共済生協、および医療福祉生協と、生協組合員の当金庫利用について確認を行い、生協を通じて生協組合員向け情報紙〈ろうきん知っ得情報「こもんず」〉の配布を進めています。紙面では当金庫の各種ご案内を行うとともに、「教えて! 暮らしのアドバイス(NPO法人消費者支援機構関西:KC’s企画・監修)」のコーナーを設置し、消費者被害防止の取組みとして、事例や解決方法を掲載しています。
また、当金庫ホームページの「生協組合員コーナー」や、融資のWeb申込み制度の充実等により、より多くの生協組合員の皆さまにご利用いただけるよう取り組んでいます。

府県の生協連等との連携促進
各府県の生協連との協働等を通して、一層の協同組合間連携の強化に向けた取組みを進めました。
近畿地区生協府県連協議会への参加のほか、大阪府生活協同組合連合会と連携して2020年7月に設立した「大阪府協同組合・非営利協同セクター連絡協議会」(愛称:OCoNoMiおおさか)に参画し、協同組合・NPOとの連携取組みを進めました。

生協との協同連携・地域貢献等の取組み
生協との協同連携の強化により、相互の認知度を高めるため、以下の取組みを実施しました。
①2021年4月~ 2022年3月、生協が買物困難者対策として実施する移動販売車への広告協力(ならコープ)。
②2021年6月、公益財団法人コープともしびボランティア振興財団の評議会へ評議委員として参加。
③2021年7月 2021年国際協同組合デー&OCoNoMiおおさか1周年講演会を大阪府協同組合・非営利協同セクター連絡協議会の主催で開催。
④2021年10月~ 11月 奈良県生活協同組合連合会が実施した大学生への食の支援(若者応援プロジェクト奈良)に協力。
⑤2021年11月、セミナー「若年層の性暴力被害の実情と被害者支援の取組について」に、大阪府生活協同組合連合会ジェンダーフォーラム協議会が後援。
⑥2021年12月、「びわ湖まるっと親子セミナー」に、滋賀県生活協同組合連合会が後援。
⑦2021年12月~ 2022年1月、オンラインセミナー「若者と難民について考える」に、コープこうべが後援。
⑧2022年1月、みんなで考えよう!ソーシャルアクション(意見交換会)に、和歌山県生活協同組合連合会が後援。
⑨2022年2月、ワン・ワールド・フェスティバルのオンラインプログラムに、大阪府協同組合・非営利協同セクター連絡協議会の主催で、セミナー「SDGs×気候変動~くらしへの影響から協同・連携の取組みを考える~」を出展。
⑩2022年3月、公益財団法人コープともしびボランティア振興財団の助成金審査委員会へ審査委員として参加。

生協での近畿ろうきん講座の開催
各生協の組合員活動のなかで、社会貢献預金(笑顔プラス)の寄付先団体等のNPOの方を講師とする学習会や当金庫の職員によるライフプランセミナーが4生協で24回開催され、のべ339名の組合員が参加されました。
