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近畿ろうきんNPOパートナーシップ制度企画
熊本地震シンポジウム「支援団体が備えておくべきこと」開催しました。

2017年2月21日


 1月23日(月)近畿ろうきん肥後橋ビル・メインホールにて、熊本地震の被災地より3名のゲストをお招きし、《熊本地震シンポジウム》を開催しました。近畿2府4県よりNPO・生協・社会福祉協議会・行政・研究者・学生など、スタッフを含めて約60名が集いました。
 第1部では、3名のゲストより「コミュニティ」「障がい者」「こども」の支援活動に取り組まれた貴重な経験と教訓について報告され、被災地の現状を知るとともに、関西で大規模災害が起こった際に支援団体として何を備えておくべきかを、会場からの質問も交えながら議論しました。第2部では、昨年9月に実施した「熊本地震支援訪問ツアー」を通して見えてきたことをNPO支援センターの3団体より発題し、テーマごとのグループディスカッションにて、さらに議論を深めました。


第1部 「熊本地震における【コミュニティ】【障がい者】【こども】支援の経験から学ぶ」

 3名のゲストとともに、①発災直後や復旧活動中に起こったこと、②支援団体は何に備えておくべきか、ボランティアスタッフの力の生かし方 ③現在向き合っている課題、などを中心に、会場からの質問にも答えながらパネルディスカッションを行いました。
 コーディネーターは、浦田室長(当金庫地域共生推進室)が務めました。


寺本わかば さん (わかばmeeting 代表) ・・・コミュニティ支援
 熊本県西原村出身の神戸大学2回生。地震発生後、大学を休学して現地スタッフとして活動しながら、住民と一緒に「わかばmeeting」を結成。住民の自発性を尊重し、参画機会をつくり、楽しい復興をめざし活動展開中。

上村加代子 さん (NPO法人にしはらたんぽぽハウス 代表) ・・・ 障がい者支援
 たんぽぽハウス(西原村)は、障がい者や生活保護・困窮者、アルコール依存症、服役後の方などが、農作業や加工品・ランチづくりを通じた共生型の「居場所」となっている。震災後は、炊き出し・物資配達などを展開。

木村由美子 さん (子育て応援「おおきな木」 代表) ・・・こども支援
 熊本県益城町で「こどもの広場」を運営。震災後は避難所等でこどもの居場所づくりの事業に取り組む。昨年9月からは、「地域支え合いセンター事業」として、全ての仮設(17か所)の集会所で集いの広場を開設。


= 各ゲストの「備え」に向けた特徴的なコメント =

寺本さん 「活動のポイントは、“小さなつぶやき”を住民と一緒に実現し、小さな成功体験を重ねていくこと。これからどう暮らしていくのか、住民と一緒に動き出せる環境を作っていきたい。」

上村さん 「福祉避難所は高齢者でいっぱいで障がい者は利用できなかった。障がい者がいつでも行ける場所が必要。普段からのネットワークと情報発信が大切。知り合った人から支援をたくさんもらった。共生社会に向けて一緒に暮らせる場所が必要。“美味しいご飯を食べ”、“いつも明るく笑顔で” が大切。」

木村さん 「役所・大学・社協・専門職等とのネットワーク・信頼関係を築いておくこと。日頃の活動を把握してもらうことで、非常時にすぐ対応してもらえる関係が作れる。」


第2部 「支援団体が備えておくべきこと」

ミニ発題 「昨年9月に実施した『熊本地震支援訪問活動』を通して見えてきたこと」


わかやまNPOセンター
土橋事務局長
~ コミュニティ支援 ~

大阪ボランティア協会
岡村事務局次長
~ 障がい者支援 ~

しがNPOセンター
阿部理事長
~ こども支援 ~

土橋事務局長 「地元住民に小さな成功体験を持ってもらう、という支援方法は課題解決につながる。」
岡村事務局次長 「災害時は、自己防災力とともに、“受援力”を高めることが鍵となる。」
阿部理事長 「日頃の関係性が活動に生き、いろんな人が集える居場所はコミュニティ支援につながる。」


グループディスカッション  第1部とミニ発題を受けて、「支援団体として備えておくべきこと」




= 各グループで出された意見 =
○ ネットワークづくり。つながるための居場所づくり。顔見知りの近隣を作る。情報誌の発信。
○ 外部専門家を交えた地域コミュニティの構築。
○ 要援護者情報ネットワークの確立。障がい者が情報を得る方法の確立。
○ 日頃のネットワークの大切さ。おせっかいな人、助けてもらえる私になれ!
○ つながりは、企業(民間)もあり。日頃からのお付き合い ⇒ 協定化
○ 平時のサークル活動を通して、子育てと防災をつなげる。

当日資料: 投影資料(全体)


●主催: 大阪ボランティア協会

●協賛: 近畿労働金庫

●協力: しがNPOセンター、滋賀県労働者福祉協議会、奈良NPOセンター、わかやまNPOセンター、きょうとNPOセンター、シンフォニー、阪神NPO連絡協議会、日本災害救援ボランティアネットワーク