2016年度の受賞団体

2016年度は「子育て支援」をテーマに募集し、50件もの応募をいただきました。
応募の中から、受賞団体(13団体)をご紹介いたします。

はばたきコース

大賞 1団体

特定非営利活動法人 子ども自立支援スマイル
「里親啓発、里親子の交流自立支援事業~『はぐくみRUNフェスタ』の開催

 当団体は、里親型ファミリーホームの運営を通して、社会的擁護を必要とする子どもたちや子育てに悩む保護者を支援し、すべての子どもたちが安心して暮らせる社会の実現をめざして、2015年9月にNPO法人として設立された団体です。 ファミリーホームの運営のほか、発達障がい等の課題を抱えた子どもたちを対象にした音楽療法、里親制度の理解・普及活動や自立就労支援などを取り組んでいます。
 受賞事業は、2017年10月の里親推進月間に合わせ、“はぐくみマラソン”(親子ペアウォーク・ハロウィン仮装ウォーク・リレーマラソン・10㎞マラソン)を実施し、参加者には里親啓発用のTシャツを着用して社会的養護の現状と、里親制度を広く認知してもらうことを目的に実施する内容です。

優秀賞 2団体

特定非営利活動法人 アゴラ音楽クラブ
「私たちの和太鼓演奏を世界の人に」

 当団体は、身体・精神あるいは知的に障がいを持つ人たちが音楽を楽しみ、かつ継続的な音楽演奏活動を行うことを支援し、知的障がい者を対象にピアノ・マリンバ・和太鼓及びダンスのレッスンを行い、演奏能力の向上とともに、身体運動機能の向上やコミュニケーション能力などの社会生活への適応能力の向上をめざしている団体です。中でも、和太鼓グループ「アゴラ太鼓」は地域のお祭りや各種イベント、学校や自治体の行事への出演も定着化し、メンバーの能力向上と自信にもつながっています。
 受賞事業は、地域を中心に活動してきたが、かねてより活動を全国のみならず世界の人に披露し、音楽療法の可能性を広げたいとの思いがありました。そんな折、2017年7月に茨城県つくば市で開催される世界音楽療法学会の大会で演奏できるチャンスが訪れたため、和太鼓チームのメンバーたちの上昇意欲を大切に、今後のステップアップにしたいと考え、大会での演奏を行います。

特定非営利活動法人 チャーム
「乳児家庭全戸訪問事業及び母子保健分野における保健医療通訳者養成事業」

 当団体は、医療や福祉にアクセスできない外国籍のHIV陽性者に対応するための小回りのきく民間団体の設立の必要性を痛感したのがきっかけとなり、医療従事者や外国人支援者が中心となって2002年にNPO法人として設立された団体です。すべての人が健康に過ごせる社会をめざして、日本語以外の言葉を母国語とする人たちへの健康情報の提供や、検査や相談の機会と診療を受ける保障、日本社会の多言語化への取組みを地域の人々や他機関と共に実施しています。
 受賞事業は、全国の保健所で実施している母子保健事業で、多言語に対応するために8言語(英語・中国語・スペイン語・ポルトガル語・タガログ語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語)で医療通訳者の研修を実施する内容。このような研修実施を通して、外国人親と保健師や助産師が双方向のコミュニケーションをとることができれば、母子の健全な成長の支援や虐待防止の指導・支援を届けることが可能となります。

奨励賞 5団体

特定非営利活動法人 あめんど
「足場を固めてふんばる作戦 ~子どもたちを支えるために~」

 発達障がいスペクトラム(コミュニケーションが困難で、限定された反復行動、興味を持つ症状)や近隣のコミュニケーション上の、または感覚上の諸特性のために円滑な社会参加が妨げられている子どもとその家族に対し、安心して社会参加できる環境を構築するため活動を行っている団体です。
 受賞事業は、子どもを支援していくためには、まずは周囲の大人が必要な助けを受けて元気になる場、正しい知識や理解が必要と考え、子ども食堂の開設にあわせて保護者を対象としたサロンの開設、及び、保護者だけでなく子どもの居場所づくりに関わる支援者やボランティアのエンパワメントを目的とした学習会の開催を内容としています。

特定非営利活動法人 こうべ子どもにこにこ会
「外国につながる子どもたちを支えるための日本語教室の開催と地域連携による環境整備」

 当団体は、主に東灘地域に住む多様な文化的・社会的背景を持った子どもたちとの日本語・教科学習、母語教室を通じて、子どもたちが、アイデンティティを保持し、自分自身や自文化に対する誇りを持てる環境づくりをめざし活動を行っている団体です。
 受賞事業では、現在行っている日本語教室やスペイン語母語教室の他、読書力を測定し考える力を養成するための「多言語対話型読書力評価」に応じた支援内容への反映を通して、学校・家庭・地域といった子どもたちの生活環境を繋ぎ、子どもたちの居場所をつくり、「生きる力」を養成することを内容としています。

神戸・灘おもちゃの病院
「神戸・灘地域でのおもちゃの病院事業」

 当団体は、おもちゃの修理を通して、子どもたちに物の大切さと愛着心を伝え、科学する心を育むといった、地域社会に貢献する活動を行っている団体です。壊れたおもちゃを直すことは、ゴミ減量・リサイクルにつながっており、またこの活動の輪を広げることは、おもちゃドクター側であるシルバー世代の居場所づくりにも寄与しています。 受賞事業では、現在、月4か所でおもちゃ病院を開設していますが、さらに西宮で1か所の開設と、ぬいぐるみ等の内部構造を見るためのファイバースコープ等の検査機器の購入、初級ドクター養成講座の開催や先進病院との交流を計画しています。そして、おもちゃドクター50名を目指します。

チェンジングライフ
「生活拠点を失った少年の自立促進事業」

 当団体は、未成年でありながら虐待や一家離散、親の引き受け拒否等が原因で、帰住先(生活拠点)を失った非行少年の社会的孤独と貧困に対し、当事者と協力者の知恵と経験を用いて、非行からの離脱と再非行防止を阻む脅威を阻止し、未来ある子どもたちに社会的居場所と自立しやすい環境づくりを創出する活動を行っている団体です。 家庭環境に問題があり、児童養護施設の入所を余儀なくされた子どもが一旦非行に走ると施設を退所となり、行き場を失ってしまいます。受賞事業は、そのような子どもたちの居場所をつくり、伴走型の支援を行うことで、少年たちの就労意欲や社会適応・進出につなげる内容です。

認定特定非営利活動法人 箕面こどもの森学園
「親子の土曜クラス『そら』~こどものじかん、わたしのじかん~」

 当団体は、義務教育ではカバーしきれない体験学習やライフスキルトレーニングといった子どもたちがいきいきと学べる学校づくりを通して「持続可能で民主的な社会をめざすこと」をミッションとし、子どもの興味・関心を学習の中心に置き、子ども一人ひとりの個性を尊重しながら、知性・感情・創造性をのびやかに育てるオルタナティブ・スクールを運営している団体です。 受賞事業は、大人だけが頑張る子育て相談サロンとは違い、子ども自身に自主性を持ってもらいながら、大人も安らぐ時間を提供しつつ交流し合うコミュニティの構築を目的としています。

~はぐくみコース~

はぐくみ賞 5団体

特定非営利活動法人 ここ
「長期休み明けの子どもの自殺を防ぐ居場所づくり『ここ飯』の開催」

 当団体は、学校や家庭・地域の中で、安心できる場所を持てない青少年が、それぞれのペースで、また自分の足で歩みだす準備ができる場所として過ごせる居場所をつくり、活動を通して自尊心の回復や自己肯定感の向上を図り、不登校で不利益を被らないようにすることをめざしている団体です。 受賞事業は、子どもの自立心を育むために、4月~8月に毎月1回、料理の基礎知識の講習と料理教室の開催を行う内容。また子どもの自殺率が一番多い期間とされる9月1日を挟む1週間は連日子どもたちが中心となってご飯を作るイベントを実施し、子どもの自殺予防と参加者同士の交流を図ることを目的としています。

超新星スバルファイブ
「ヒーローショーがやってきた!訪問型の子ども向け着ぐるみヒーローショーの上演」

 本団体は、地域でのふれあいの場をつくり、病気や障がいのある子どもたちが明るく生活していけるよう、着ぐるみヒーローショーの上演を通じて、地域福祉の向上や子育て支援の充実に寄与することを目的に活動している団体です。 受賞事業は、障がいのある子どもたちの施設や小児病棟のある病院等に働きかけ、訪問型イベントを年4か所で実施する内容。実施にあたっては、病気や障がいの程度や状況に十分配慮しながら、ヒーローショーをモチーフにした体験型のイベントを企画し、病気や障がいのために外出が制限される子どもたちの生活の質的な向上への寄与をねらいとしています。

なんちゅう騒乱隊
「舞台でかっこよく踊ることで、心のバリアフリーを広めようプロジェクト!」

 当団体は、引きこもりがちな知的障がい児・者たちに、仲間と一緒に踊るという余暇の楽しさを伝え、地域に披露することで自信と生きがいを感じてもらうことや、ありのままの姿を見てもらうことで障がい者理解への啓発活動をつなげ、障がい児の親同士のネットワークを作り、前向きな子育てを支援している団体です。 受賞事業は、今までの活動にプロの指導を加えることで、踊り手である知的障がい児・者の技能を高め、本人たちの自己肯定感の育成と、親たちには前向きな明るい気持ちでの子育てを目的とした内容です。

福島の子どもたちを放射能から守ろう・関西
「吹夢(すいむ)キャンプ」

 当団体は、放射能汚染地域に住む人々が心身ともに健康に過ごせるようにすることを目的に、当該の人々を放射能汚染の心配の少ない大阪に招き、また原発の危険性や放射能の影響などについての学習会や講演会などを開催している団体です。 受賞事業は、日常の延長の時間を過ごしてもらうことをコンセプトに、福島で暮らす親子を大阪に招待し、子どもたちにはのびのびと遊べる時間を提供することで、自己肯定感を高め、大人には心身を休めたり、不安を語り合ったり、人間関係などの不安から解放される時間を作るなど、癒しの時間を作る内容です。

わかやま足育推進プロジェクト
「わかやま足育推進プロジェクト ~子どもたちの健やかな足の成長のために~」

 足育によって正しい姿勢、歩き方を身につければ、成長過程でより健康な身体の土台を作ることができるとの考えのもと、主に和歌山県内で子どもの成長にあわせた靴の選び方や足を鍛える体操等の啓発活動を行っている団体です。 受賞事業は、健康な身体の土台を作るためには、正しい姿勢と歩き方を身につける必要があるため、「足育」という靴・足・歩き方などの正しい知識を伝えることを目的に、足育セミナーと小学校の土曜日授業での足育体験会を実施する内容です。

選考結果報告書