当金庫は、国民経済における資金の運用・調達の場である資本市場の一端を担う者として、資本市場における仲介機能という重責を負託されていることを十分に認識し、「金融サービス業におけるプリンシプル」(金融庁)に基づいて、当金庫の役職員一人ひとりが、職業人として国民の皆さまから信頼される健全な社会常識と倫理感覚を常に持ち、求められる専門性に応えられるよう、研鑚に努めます。
また、善良な市民として互いを尊重し、国籍や人種、性別、年齢、信条、宗教、社会的身分、身体障がいの有無等を理由とした差別的発言や種々のハラスメントを排除、防止します。
このため、当金庫の役職員が業務を遂行するうえでの基本的な心構えとして、以下に「登録金融機関業務に関する倫理コード」を定め、その遵守を宣言します。

1.法令等のルールを遵守します。

お客さまの財産の保護や取引の公正性を確保するための法令や規則等、当金庫が行う金融商品取引に関連するあらゆるルールを正しく理解し、これらを厳格に遵守します。
また、一般的な社会規範に則り、法令や規則等が予見していない事象に直面した場合でも、これを補うことができる社会常識と倫理感覚を持ち、実践します。

2.利益相反を適切に管理します。

当金庫とお客さまの間や、当金庫のお客さま相互間の利益が相反するなど、業務に関して生じる利益相反を、当金庫は適切に管理します。
また、地位や権限、業務を通じて知り得た情報等を用いて、不正な利益を得ることはしません。

3.守秘義務を遵守し、適切に情報を管理します。

法定開示情報など、情報開示に関する規定によって開示が認められる情報を除いて、業務上知り得た情報の管理について細心の注意を払い、これを機密として保護します。

4.社会秩序の維持に努め、社会的貢献を実践します。

良き企業市民として、社会の活動へ積極的に参加し、社会秩序の安定と維持に貢献します。
また、反社会的な活動を行う勢力や団体等に毅然たる態度で対応して、これら勢力等との取引を一切行いません。

5.お客さまの利益を重視して行動します。

投資に関するお客さまの知識、経験、財産、目的などの十分な把握に努め、これらに照らしたうえで、常にお客さまにとって最善となる利益を考慮して行動します。

6.お客さまの立場で、誠実かつ公正に業務を遂行します。

資本市場との仲介者として、常にお客さまのニーズや利益を重視し、お客さまの立場で、誠実かつ公正に業務を遂行します。
当金庫での権限や立場、相対的に優位な情報を利用することにより、特定のお客さまを有利に扱うことはしません。また、適切な投資勧誘とお客さまの自己判断にもとづく取引に徹することにより、自己責任原則の確立に努めます。
さらに、お客さまとの間で締結された契約にもとづく受託者責任が生じる場合には、お客さまの利益に対して常に誠実に行動します。

7.お客さまに対して、適切な助言を行います。

お客さまに対して投資に関する助言を行う場合、中立的立場から、事実と見解を明確に区別したうえで、専門的な能力を活かした助言を行います。
また、関連する法令や規則等のもとで、投資によってもたらされる価値に影響を与えることが予想される内部情報等の公開されていない情報をもとに、お客さまに対する助言を行うことはしません。

8.資本市場との仲介者として、規律をもって行動します。

法令や規則等に定めのないものであっても、社会通念や市場仲介者として求められるものに照らして疑義を生じる可能性のある行為については、当倫理コードと照らし、その是非について判断します。
関連する法令や規則等のもとで、投資によってもたらされる価値に重要な影響を与えることが予想される内部情報等、非公開情報を適切に管理します。

9.社会的使命を自覚し、資本市場の健全性や信頼性の維持、向上に努めます。

資本市場に関する公正性や健全性について正しく理解し、資本市場の健全な発展を妨げる行為はしません。
また、資本市場の健全性維持を通して、果たすべき社会的使命を自覚して行動します。
適正な情報開示を損なったり、公正な価格形成を歪めることにつながる行為に関与する等、当金庫に対する信頼を失墜させ、あるいは資本市場の健全性を損ないかねない不適切な行為はしません。

10.当倫理コードを遵守するための体制を整備しています。

当金庫は、統合リスク管理担当役員を倫理コード運用管理責任者と定め、当倫理コードの遵守状況を管理します。
また、役職員に対する教育・研修を行うことで、当倫理コードで宣言した事柄の実効性をより高めていきます。

以 上
2019年3月1日
近畿労働金庫